母性保健特集講座 正常産褥
日赤産院における放送による褥婦の指導
青木 康子
1
1日赤産院保健指導部
pp.34-35
発行日 1964年8月1日
Published Date 1964/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202806
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日赤産院における5分間放送は,昭和29年11月,当時産院に勤務していた菊池信子姉の提唱によって始められたもので,目的は入院中の褥婦に対して,主に育児についての知識を知らせようというものであった.
保健指導が助産婦の業務として,現在ほどに重要視されていなかった時であり,新しい教育を受けた助産婦達は,やがては保健指導が助産婦の重要な業務になるであろうことを意識し始めてはいたが,褥婦の保健指導としては,各褥室において毎朝行なっている沐浴の最後に,その日退院する母親達を集めて,その方法を見学させる程度であった当時としては,画期的なものであったといえよう.
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