Japanese
English
症例報告
脳卒中片麻痺患者の経時的変化に合わせて多様な機器を用いて作業療法を行った1症例
A case in which occupational therapy was performed using various equipment in response to changes over time in a stroke patient with hemiplegia
横山 雄一
1,2
,
松岡 耕史
1
,
島田 真太郎
3
,
伊藤 富英
4
Yuichi Yokoyama
1,2
,
Koshi Matsuoka
1
,
Shintaro Shimada
3
,
Tomihide Ito
4
1多摩丘陵リハビリテーション病院作業療法科
2東京都立大学大学院人間健康科学研究科作業療法科学域
3テクノツール株式会社
4株式会社リハロ
1Department of Occupational Therapy, Tamakyuryo Rehabilitation Hospital
2Department of Occupational Therapy, Graduate School of Human Health Science, Tokyo Metropolitan University
3Technotools Corporation
4Reharo Corporation
キーワード:
脳卒中
,
上肢機能
,
支援機器
Keyword:
脳卒中
,
上肢機能
,
支援機器
pp.1101-1104
発行日 2024年10月10日
Published Date 2024/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203243
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要旨 症例は40歳台男性で,左ラクナ梗塞を発症後に左片麻痺を呈していた.脳卒中後の麻痺側上肢の機能改善について,有効性が報告されているmirror therapy(MT)やロボット療法,神経筋電気刺激(neuro-muscular electrical stimulation:NMES)などを,症例の麻痺手の変化や目的に応じて選択した.介入初期はMTにて麻痺手の運動発現を促し,随意性の向上に応じてNMESやReoGo-J®などの訓練方法を選択した.麻痺側上肢の疼痛期では,NMESやMOMOプライムを活用して,疼痛軽減を図りながら生活上で麻痺側上肢の活用機会を増やし,復職に向けた応用動作訓練などの介入へつなげられた.そして,最終的には症例の希望する復職を果たすことができた.症例の麻痺側上肢の機能や目的に応じた訓練方法を選択することで,より効果的なリハビリテーション治療が行える可能性が示唆された.
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