Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
「わたしのかあさん—天使の詩—」—知的障害者の出産・子育てが広がる新時代への号砲
二通 諭
1,2
1札幌学院大学
2札幌大谷大学
pp.997
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203223
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2024年7月3日,最高裁大法廷は,障害者などに不妊手術を強制した旧優生保護法を立法時から違憲であると断じた.これに先立つ2024年2月から「わたしのかあさん—天使の詩−」(監督/山田火砂子)が,各地の劇場やホールで公開.知的障害のある両親と,その子供たちの物語ゆえ,奇しくも最高裁判決後の未来に思いを馳せる一作となった.
現在は障害者特別支援施設・愛清園の園長となっている山川高子(常盤貴子)のところに,在りし日の母・山川清子(寺島しのぶ)との思い出を主題とする出版企画が持ち込まれる.ここから,小学生時代の高子(落井実結子)と母とのエピソードの描写となる.
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