連載 リハビリテーション診療に役立つ関節MRIの診かた・第1回【新連載】
関節MRIの撮影・読影依頼のポイント
坂本 圭太
1
Keita Sakamoto
1
1北海道大学病院放射線診断科
1Department of Diagnostic and Interventional Radiology, Hokkaido University Hospital
キーワード:
MRI
,
撮影・読影依頼書
,
撮影条件
Keyword:
MRI
,
撮影・読影依頼書
,
撮影条件
pp.421-424
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203095
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X線写真やコンピュータ断層撮影(computed tomography:CT)では基本的に骨の形態の評価が主体となり,骨折に関しても明瞭な骨折線線が生じていないと描出は難しいが,磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging:MRI)ではX線・CTでは異常の指摘が難しい不全骨折や骨挫傷も骨内の信号変化として描出できる.またX線・CTでは評価が難しい関節周囲の筋・靱帯を含めた軟部組織の質的評価が可能である.
関節にかかわるリハビリテーションを実施する際においても,骨以外にも軟骨や周囲の靱帯・筋など周囲の支持組織の状態を把握することは重要と思われるが,そのためには適切な撮影・読影が行われる必要がある.
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