公募連載 勉強会どうしてますか?・2
呼吸療法・呼吸リハビリテーションにおける参加型の研修開催
石光 雄太
1
Yuta Ishimitsu
1
1独立行政法人国立病院機構山口宇部医療センターリハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, National Hospital Organization, Yamaguchi-Ube Medical Center
pp.193-195
発行日 2024年2月10日
Published Date 2024/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203049
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諸言
慢性呼吸器疾患における呼吸療法は年々飛躍的に進歩しており,従来は在宅酸素療法(home oxygen therapy:HOT),非侵襲的呼吸療法(non-invasive positive pressure ventilation:NPPV),侵襲的呼吸療法(invasive positive pressure ventilation:IPPV)といった形であったが,近年では高流量鼻カニュラ酸素療法(high-flow nasal cannula oxygen therapy;HFNCOT)が院内で広く普及し,非侵襲かつより快適性の高い呼吸療法が誕生してきている.
さらにこれらの呼吸療法に関する機器では日々新機能が追加されていたり,周辺資材の改良が行われたりしている.一方,新機能が追加されたり,設定できるパラメータが増えたとしても,日常臨床で使用・評価している医療従事者が設定の意味を理解していなかったり,実際に設定したパラメータを体験したことがない場合,装着によってどのような感覚を受けるのかが十分に理解できない.その結果,対象者が訴える不快感や違和感を十分に理解することができず,適切なフィードバックにつなげることができない.
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