Japanese
English
特集 便秘を科学する
看護の力
-――エコーによる直腸便貯留の観察に基づく便秘ケア
The power of nursing
――Constipation care based on observation of rectal stool retention by ultrasonography
松本 勝
1
,
真田 弘美
2
Masaru MATSUMOTO
1
,
Hiromi SANADA
2
1石川県立看護大学看護学部成人看護学
2同成人・老年看護学講座
キーワード:
携帯型超音波画像診断装置(ポケットエコー)
,
直腸便貯留
,
便秘
,
排便ケア
,
看護
Keyword:
携帯型超音波画像診断装置(ポケットエコー)
,
直腸便貯留
,
便秘
,
排便ケア
,
看護
pp.578-582
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/ayu289080578
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便秘評価には自覚症状の聴取が重要となるが,認知症などで意思疎通が困難な高齢者では聴取が難しく,特に在宅でケアを行う看護師はベッドサイドでの便秘のアセスメントや排便ケアの選択に難渋してきた.看護師による携帯型超音波画像診断装置(ポケットエコー)を利用した可視化は,これまでの診断のための検査として行われている大腸エコーとは異なり,エコーで便貯留をアセスメントし,その場の排便ケアを選択する,point-of-care ultrasound(POCUS)を行うという視点であり,新しい.看護師による,エコーによる観察に基づく排便ケアは,便秘症状の改善と下剤量の減少につながることがエビデンスとして示されており,短時間で学べる教育プログラム,AIアシスト機能を備えたデバイスの活用で,今後ますます普及することが期待される.
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