連載 カンファレンスをどうしていますか?・第1回【新連載】
総合リハビリテーションセンター<医療>
佐藤 多美子
1
Tamiko Sato
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
キーワード:
専門職教育
,
多職種間連携
,
インフォームドコンセント
Keyword:
専門職教育
,
多職種間連携
,
インフォームドコンセント
pp.91-94
発行日 2021年1月10日
Published Date 2021/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202137
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少子超高齢化や医療技術の進歩,疾病構造の変化などにより,医療・介護ニーズは増大し多様化・複雑化している.また医療は「病院完結型」から「地域完結型」に変化し1),保健医療福祉サービス提供者は入院中から,地域での暮らしを支える視点での支援が必須となり,よりいっそう有機的な連携が求められている.連携の質の向上には,カンファレンスの充実が重要である2).
カンファレンスについて篠田3)は,「支援過程の中で,多職種で構成されたチームによって開催される会議」と定義した(表1).カンファレンスは,患者の目標や方針を共有し,連携を行う上での要となる.議論をするなかで,お互いの考え・価値観の違いや共通性に気づき,他の専門領域への理解が深まる.そして,他の専門領域と対比させながら自分の専門領域の役割が明確になり4),チームの成長と専門性・患者理解の深化が期待できる.
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