Japanese
English
調査
一般病棟における離床を阻害する要因—アンケートによる検討
Factors inhibiting mobilization in general wards: a survey by questionnaire
谷 崇史
1
,
遠藤 聡
2
,
對東 俊介
3
,
阿部 雄介
1
,
飯田 祥
4
,
曷川 元
4
Takahumi Tani
1
,
Satoshi Endo
2
,
Shunsuke Taito
3
,
Yusuke Abe
1
,
Sho Iida
4
,
Hajime Katsukawa
4
1石巻赤十字病院リハビリテーション課
2東京大学大学院医学系研究科リハビリテーション医学分野
3広島大学病院診療支援部リハビリテーション部門
4一般社団法人日本離床研究会
1Department of Rehabilitation, Japanese Red Cross Ishinomaki Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo
3Division of Rehabilitation, Department of Clinical Practice and Support, Hiroshima University Hospital
4Japanese Society for Early Mobilization
キーワード:
一般病棟
,
離床の定義
,
多職種連携
Keyword:
一般病棟
,
離床の定義
,
多職種連携
pp.579-584
発行日 2020年6月10日
Published Date 2020/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201972
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要旨 【背景】集中治療領域で早期離床を阻害する要因(以下,離床の障壁)についての検討は多くなされているが,一般病棟における離床の障壁については明らかになっていない.今回,一般病棟での離床の定義や障壁を明らかにすることを目的として質問紙調査を行った.【対象・方法】一般病棟に勤務していると回答した看護師とリハビリテーション職種とで,各設問の回答を比較した.【結果】離床の定義は職種を問わず,回答が多岐にわたっていた.離床の障壁の回答には共通点があり,「マンパワー不足」,「循環動態不安定」,「医師の指示・許可が得られない」であった.これらの障壁を解決するために重要なものは,離床の定義の統一化,多職種連携の強化,リーダーの存在,離床プロトコルの設定,安静度の見直しなどであると考えた.【結語】一般病棟において,離床の定義が統一されていないことが明らかになった.離床の定義を明確にしたうえで,離床の障壁を明らかにし,その対策を立てていくことが今後の課題である.
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