Japanese
English
特集 リハビリテーション医療で心理職に望むこと
現状と課題
Current status and issues
中島 恵子
1
Keiko Nakajima
1
1帝京平成大学大学院臨床心理学研究科
1Graduate School of Clinical Psychology, Teikyo Heisei University
キーワード:
公認心理師
,
リハビリテーション心理学
,
神経心理学
Keyword:
公認心理師
,
リハビリテーション心理学
,
神経心理学
pp.911-914
発行日 2018年10月10日
Published Date 2018/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201438
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はじめに
リハビリテーション医療の目的は,患者の身体的・心理的・社会的回復である.その目的に向かって,専門職による治療的アプローチが同時に進行する.病気や事故後の後遺症(障害)への心理回復,心理適応は,その後の人生における健康行動を形成するために重要である.米国において,リハビリテーション心理学は,1)神経心理学,2)臨床心理学,3)行動療法的心理学,4)社会心理学,5)職業リハビリテーションにおける心理学的アプローチ,6)障害者とその関係者との相互作用,7)研究結果の応用,8)心理職のあり方,に分類され学会で活発な討議がされている.同様に,わが国においてもリハビリテーション医療の心理職に期待されるものは多岐にわたる.2018年9月に国家資格である第1回公認心理師試験が施行されたこの期に,未来志向的にこれからのリハビリテーション医療で求められる心理職について,職務整理のために米国のリハビリテーション心理学の分類に沿って概観を述べる.
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