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編集後記
川
pp.286
発行日 2017年3月10日
Published Date 2017/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200901
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先日ずいぶん久々に献血に行ってみたら受付が指静脈認証になっていました.銀行のATMやスマートフォン,PCのログインなど,「生体認証」が身近になっています.生体認証に使われる情報にはさまざまなものがあります.指紋,静脈,顔,網膜,音声,そしてリハビリテーションの分野でおなじみの「歩容解析」を用いた「歩容認証」.歩き方には思っている以上に人それぞれの個性が出るそうで,その歩き方の個性を利用して個人を識別する歩容認証は,すでに犯罪捜査で応用されているとのこと.確かに顔認証と違って歩くシルエットであれば,防犯カメラに小さく映った画像であっても識別できそうです.そういえば,雪がなくても一年中「ペンギン歩き」のわが家の東北人は,ひざを曲げて足の裏全体で地面を蹴ってのっしのっしと歩くため,遠くからでもすぐにわかります.なお,西日本出身のわが母もなぜかよく似た歩き方で,地面を踏みしめてドスドスと歩く姿は,どんな人ごみの中でも容易に発見できます.すかさず見つけて駆け寄ると,母に言われました.「あんたはガニ股でドスドス歩くで,遠くからでもようわかるわ.っていうか,足音だけでもわかるわ」
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