編集後記

　ベスト4に東北勢が2校残った時点でかなり期待が高まりました．東北勢同士の準決勝を経ていよいよ決勝．ところが決勝戦は残念ながら月曜日の真昼間．というわけで出勤前に録画をセット．リアルタイム気分（録画ですが）で決勝戦を観戦するため，帰宅するまで絶対に試合結果は見ないぞ！と心に誓ったのに，ついスマホをいじってしまい，まさに痛恨の極み……．さて，今年の夏の甲子園は仙台育英高校（宮城）が東北勢初の優勝．ついに高校野球の優勝旗が白河の関を越えました．「100年開かなかった扉が開いた」とは優勝した仙台育英高校の須江監督の言葉．まさに歴に残る大会となりました．

　そして須江監督の名言—「青春ってすごく密」．入学時から新型コロナの影響を受け，高校生活は多くの規制を強いられ，「密」のない青春を送らざるを得なかった3年生．「全国の高校生に拍手してもらえたらなと思います」—選手たちだけでなく，コロナ禍を乗り越えて頑張っているすべての高校生へのエールの言葉と，やはりコロナ禍を頑張りぬいた選手一人一人に感謝と労いの言葉を掛ける下関国際高校の坂原監督の姿—例年になく心に響いた夏の甲子園でした．