--------------------
編集後記
川
pp.364
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200580
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
今月の特集は「地域包括ケア時代のリハビリテーション」.記事中でも紹介されていますが,厚労省のHPでは「地域包括ケアシステム」について「団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に,重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう,住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を実現していきます.」とあります.……はて,私の「住み慣れた地域」ってどこだろう? 上京して以来ずっと賃貸暮らし.10年以上暮らした街もあるけど,そこでは独身の一人暮らしで地域とのかかわりは月に数百円町内会費を払っていたぐらい.では,上京するまで過ごした実家のある地域が「住み慣れた地域」か? というと,上京して早ウン十年,確かに「ふるさと」ではあるけれど,「住み慣れた地域」というのはちょっと違うように思います.もしや就職してから20年以上ほぼ毎日通勤した文京区本郷こそある意味もっとも「住み慣れた地域」……? いやいやそれは違うなあ.私の老後の準備,第1歩は,「住み慣れた地域」をつくることかも……と思った新年度です.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.