Japanese
English
特集 認知症予防と治療の進歩
非薬物療法
Non-pharmacological approaches for older adults with dementia
田中 尚文
1
Naofumi Tanaka
1
1東北大学大学院肢体不自由学分野
1Department of Physical Medicine and Rehabilitation, Tohoku University Graduate School of Medicine
キーワード:
運動療法
,
行動心理学的症候
,
認知刺激療法
,
認知症
Keyword:
運動療法
,
行動心理学的症候
,
認知刺激療法
,
認知症
pp.35-39
発行日 2016年1月10日
Published Date 2016/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200475
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はじめに
認知症の主症状である認知障害と行動心理学的症候(behavioral and psychological symptoms of dementia;BPSD)は,日常生活動作(activities of daily living;ADL)障害や生活の質(quality of life;QOL)低下を引き起こし,介護負担を増大させる.これらに対する治療は,薬物療法と非薬物療法に二分される.非薬物療法としてさまざまな介入が報告されている(表1).実施形態によって,個別療法とグループ療法に分けられる.認知症治療介入が標的とするアウトカムは,認知機能(全般的ないし特定の認知機能),BPSD,ADL/手段的日常生活動作(instrumental activities of daily living;IADL),およびQOLの4つに大別される.本稿では,主な非薬物療法としてよく用いられている,回想法,認知的アプローチ,音楽療法,および運動療法について概説する.
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