集中講座 臨床研究倫理ことはじめ・第18回
実践編(その6)
神山 圭介
1
1慶應義塾大学医学部クリニカルリサーチセンター
キーワード:
既存サンプルによる観察研究
,
自施設分の利用
,
他施設への提供
,
他施設からの受領
Keyword:
既存サンプルによる観察研究
,
自施設分の利用
,
他施設への提供
,
他施設からの受領
pp.573-575
発行日 2015年6月10日
Published Date 2015/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200271
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前回は倫理指針にいう「研究に用いられる情報」(表1),すなわちデータのみを利用して行う観察研究のインフォームド・コンセント(IC)について,新たに発生するデータを用いる場合と既存データを用いる場合に分けて,指針の規定を解説しました.
これに続いて今回は,データに加え,「人体から取得された試料」(表1),つまりサンプルを用いる研究のICについて整理します.この種の研究も新規に収集するサンプルを用いる場合と,既存サンプルを用いる場合があり,また後者はさらに自施設分を自施設のみで用いる場合,自施設分を他施設へ提供する場合,他施設分を自施設へ受領する場合の3パターンがあります.
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