Japanese
English
特集 リハビリテーションに必要な産業医学の知識
労働衛生行政の動向
Overview and current issueus of occupational health administration
泉 陽子
1
Yoko Izumi
1
1厚生労働省労働基準局安全衛生部労働衛生課
1Industrial Health Division Industrial Safety and Health Department Labour Standards Burean Ministry of Health, Labour and Welfare
キーワード:
労働衛生
,
職場
,
腰痛
,
メンタルヘルス
Keyword:
労働衛生
,
職場
,
腰痛
,
メンタルヘルス
pp.535-540
発行日 2015年6月10日
Published Date 2015/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200261
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はじめに
リハビリテーション関連職種の方々が産業保健にかかわる場面として,想定される代表的なものをいくつか挙げてみたい.まず,医療機関でリハビリテーションを受ける患者が仕事をするうえでの留意事項について,本人に指導したり職場の産業保健スタッフらと連絡をとったりする場面.次に,医療機関や福祉施設など自らの職場において,看護や介護を担当する同僚労働者の腰痛予防や転倒防止にかかわったりする場面.さらには,人間の運動や動作の専門家として,外部の労働者や事業場に対して講演やアドバイスを行う場面もあるだろう.
本稿では,このような場面において業務を円滑に行う一助となるよう,労働衛生行政と産業保健の仕組みの特徴について,概要を解説する.制度の詳細について知りたい方は,さらに文献を参照していただきたい.
また,労働衛生行政の課題のなかで,特にリハビリテーション関連職種の方々と関連が深いと思われる,腰痛対策,メンタルヘルス対策,治療と就労の両立について,後半で各論的に記す.
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