増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98
4 診断
Q41 昨今は定年後再雇用などで高齢者も働く機会が増えています。認知症様の症状で職場で問題となるケースもあるようですが,発達障害との鑑別などについてアドバイスをお願いします
上村 直人
1
,
永野 志歩
2
,
小松 静香
3
1高知大学保健管理センター医学部分室
2高知医療センター児童精神科
3高知大学医学部神経精神科教室
キーワード:
発達障害
,
developmental disorder
,
職場
,
workplace
,
メンタルヘルス
,
mental health
,
産業精神保健
,
occupational mental health
,
鑑別診断
,
differential diagnosis
Keyword:
発達障害
,
developmental disorder
,
職場
,
workplace
,
メンタルヘルス
,
mental health
,
産業精神保健
,
occupational mental health
,
鑑別診断
,
differential diagnosis
pp.648-650
発行日 2023年5月15日
Published Date 2023/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206946
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A 高齢期になって初めて職場や地域で発達障害特性に気づかれ精神科を受診したり,不注意による健忘や,こだわり行為から認知症と間違われて産業医の相談につながる場合があります。発達障害は幼少期の臨床症状が加齢とともに変化し,成人期には消退化してしまい高齢期や老年期になるまで気づかれない場合があります。そのため鑑別診断が重要になるため,発育歴や性格特性の聴取のほか,丁寧な問診や神経心理学的な評価が必要です。
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