書評
マリー・ダナヒー,マギー・ニコル,ケイト・デヴィッドソン 編/菊池安希子 監訳/網本 和,大嶋伸雄 訳者代表「臨床が変わる!(PT・OTのための認知行動療法入門)」
田島 明子
1
1聖隷クリストファー大・作業療法学
pp.30
発行日 2015年1月10日
Published Date 2015/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200105
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去る2014年4月26,27日に第1回認知作業療法基礎研修会が行われた.「認知作業療法」とは作業療法実践に認知行動的アプローチを導入することを意図した新語である.本書の訳者代表である大嶋伸雄教授(首都大学東京大学院)が,やはりそれが作業療法の発展に欠かせないと考える仲間や大学院生らとともに編み出した言葉であると聞いている.
作業療法に認知行動療法を取り入れた実践を紹介した本として,『患者力を引き出す作業療法—認知行動療法の応用による身体領域作業療法』(三輪書店,大嶋伸雄教授編著)がすでに公刊されている.こちらでは日本の作業療法士が身体領域の作業療法において認知行動的アプローチを取り入れ,自らの身体の使用法や可能性に気付き,自己効力感が高まった事例などが豊富に紹介されている.
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