書評
「脳と頭蓋底の血管系アトラス—臨床解剖のバリエーション」—寳金清博【監訳】,中山若樹【訳者代表】
田中 美千裕
1
1亀田総合病院脳神経外科
pp.266
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416201253
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“Anatomy, Descriptive and Surgical(解剖学,記述的描写と外科医の目線)”—これは19世紀に活躍した英国の解剖学者であり外科医でもあったヘンリー・グレイ(Henry Gray;1827〜61)による解剖書『グレイ解剖学』(1858年初版)の背表紙に記されている言葉で,解剖学には記述的描写と外科医の目線が必要であることを強調している。
この“Descriptive and Surgical”という表現がまさにぴったりなアトラスが,このたび医学書院より刊行された。Walter Grandらによる『Vasculature of the Brain and Cranial Base—Variation in Clinical Anatomy(2nd Edition)』(Thieme,2016)の日本語訳版である。
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