Japanese
English
研究と報告
入院中の筋ジストロフィー患者のQOLと関連要因の検討
Quality of life and related factors in inpatients of muscular dystrophy.
上田 幸彦
1
,
平山 篤史
1
,
福原 杉子
1
,
赤嶺 遼太郎
1
,
宮城 千賀子
1
,
仲宗根 恵
1
,
照屋 葉月
1
,
前田 愛
1
,
新井 理美
1
,
國仲 真理子
1
,
山入端 津由
1
,
奥間 めぐみ
2
,
眞喜屋 実祐
2
,
山田 桃子
2
,
諏訪園 秀吾
2
,
石川 清司
2
Yukihiko Ueda
1
,
Atushi Hirayama
1
,
Sugiko Fukuhara
1
,
Ryoutaro Akamine
1
,
Chikako Miyagi
1
,
Megumi Nakasone
1
,
Hazuki Teruya
1
,
Ai Maeda
1
,
Rimi Arai
1
,
Mariko Kuninaka
1
,
Tuyoshi Yamanoha
1
,
Megumi Okuma
2
,
Jituyu Makiya
2
,
Momoko Yamada
2
,
Shugo Suwazono
2
,
Kiyoshi Ishikawa
2
1沖縄国際大学総合文化学部
2独立行政法人国立病院機構沖縄病院
1Department of Human Welfare, Okinawa International University
2National Hospital Organization Okinawa National Hospital
キーワード:
QOL
,
筋ジストロフィー
,
パソコン使用
Keyword:
QOL
,
筋ジストロフィー
,
パソコン使用
pp.1185-1190
発行日 2014年12月10日
Published Date 2014/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200084
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要旨:〔目的〕入院中の筋ジストロフィー患者の主観的生活の質(quality of life;QOL)にどのような要因が関連しているのかを検討する.〔対象〕入院中の筋ジストロフィー患者50名(男性33名,女性17名).〔方法〕QOL評価尺度としてWHO-QOL26を用いた.関連要因としては,年齢,性別,病型,罹患年数,気管切開の有無,気管切開からの年数,呼吸器使用の有無,移動状況,機能的自立度,クラブ活動参加頻度,パソコン使用の有無,家族の見舞い頻度を用いた.〔結果〕QOL平均値(standard deviation;SD)は2.96(0.34),身体的満足度3.04(0.40),心理的満足度2.97(0.49),社会的満足度3.08(0.57),環境満足度2.89(0.63)であり,一般人口と比較して,QOL平均値,身体的,心理的,環境的満足度が有意に低かった(p<0.01).カテゴリカル回帰分析の結果,「パソコン使用の有無」だけがQOL総計得点に有意に影響していた(β=.598*).〔結語〕入院中の筋ジストロフィー患者にとって,よりパソコンを使えるような環境整備や技能的援助の提供が支援のなかで優先されるべきである.
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