連載 印象に残ったリハビリテーション事例
めぐちゃん13年間のキ・セ・キ―お父さんのリハビリテーション奮闘記
堺 真理
1
1名寄市立総合病院リハビリテーション科
キーワード:
在宅リハビリテーション
,
側彎変形
,
呼吸リハビリテーション
Keyword:
在宅リハビリテーション
,
側彎変形
,
呼吸リハビリテーション
pp.583-585
発行日 2014年6月10日
Published Date 2014/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110538
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めぐちゃんは在胎30週,1,980gで臍帯動脈破裂により重症仮死状態で出生した,低酸素性脳症による重度脳性麻痺児であった.全身の筋緊張が高く,脳画像ではほぼ小脳と脳幹しか残存していない水無脳症状態で,医師からも「将来的には手足も曲がり身体も側彎が強くなり伸びなくなる」と告げられていた.
めぐちゃんのお父さんは「絶対そうはさせない」と心に決め,リハビリテーションに奮闘する毎日が続いた.めぐちゃんは最終的には13歳で重症肺炎による呼吸不全で永眠されたが,四肢の拘縮もなく過度な側彎変形の進行もなく安定した姿勢が獲得され,在宅で家族と一緒に過ごすことができた.
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