連載 家屋改造の実際
脳卒中片麻痺者―歩行可能な場合
橋本 美芽
1
1首都大学東京大学院人間健康科学研究科
キーワード:
脳卒中障害者
,
住環境整備
,
段差解消
Keyword:
脳卒中障害者
,
住環境整備
,
段差解消
pp.171-173
発行日 2014年2月10日
Published Date 2014/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110409
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脳血管障害者で最も家屋改造が難しい状態像は,杖および短下肢装具を使用して屋内歩行が見守りまたは軽介助,外出は車椅子利用の機能レベルであろう.このような機能レベルでは住宅内の床面が平坦であれば,安定または見守り程度の介助で杖歩行が可能である.だが,長年住み続けた住宅では屋内段差が多く存在し,玄関の上がり框(かまち)の段差は高い場合が多いため,住宅改造が必要な場合が多い.
脳血管障害の特徴として,右または左半身に麻痺を生じるため,住宅改造では健側(利き手利き足側)の機能を活用しやすい環境づくりを考える.ここでは,代表的な家屋内の段差の整備と,トイレ・浴室での環境づくりについて述べる.
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