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増大特集 新・リハビリテーション技術
総論―評価・診断・治療・他
クリニカルパスに基づいたリハビリテーション
心臓外科手術
Cardiac rehabilitation for cardiac surgery based on clinical pathway.
小山 照幸
1
Teruyuki Koyama
1
1東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
1Department of Rehabilitation Medicine, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
心臓リハビリテーション
,
心臓外科
,
クリニカルパス
Keyword:
心臓リハビリテーション
,
心臓外科
,
クリニカルパス
pp.1109-1112
発行日 2002年11月10日
Published Date 2002/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109912
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心臓手術数の増加
日本胸部外科学会の手術統計によると,1999年には全国457施設で43,928件の心臓大血管手術が行われた1).これは年間10%の増加率であり,年々増加傾向にある.内訳は虚血性心疾患と胸部・胸腹部大血管手術が大幅に増加しており,先天性心疾患,弁膜症は横ばいであった.また,虚血性心疾患の手術では,off-pumpバイパス手術が増加しており,1999年には2,775件,単独冠動脈バイパス術の15.6%で,1998年の50%増である.Off-pumpバイパス手術は人工心肺を使用せず,常温心拍動下で行うため,ヘパリン投与量が少なく,血小板の破壊も少ないため,術中術後出血量が減少し,心嚢ドレーンの早期抜去,輸血の回避,心筋損傷の軽減などの利点がある.そのため今後ますます増加し,それにより入院期間の短縮が見込まれる.
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