発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007228149
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合同手術についての3症例報告。症例1:10ヵ月男。VATER連合、およびFallot四徴症、重複大動脈弓、動脈管開存と診断された。心臓外科チームにて左大動脈弓離断を行い、外科チームにより食道胃吻合術を施行した。症例2:日齢15日女。動脈管開存、右横隔膜弛緩症、胃食道逆流症、喉頭軟化症と診断された。心臓外科チームにて動脈管の二重結紮を行い、外科チームにより右横隔膜縫縮術を施行した。症例3:8ヵ月男。心房中隔欠損、Wolff-Parkinson-White症候群、気管気管支軟化症、重症呼吸不全と診断された。人工心肺を確立し、心停止下に心房中隔欠損孔を直接閉鎖した。続いて心拍動下にリング付きGoretex Graftにて気管および両側気管支に外ステントを縫着した。全例術後経過は良好であった。Polysurgeryの回避、手術の安全性向上、効率化の観点から合同手術は有用であり、積極的に考慮すべき手段である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007