スコープ
イギリスのケアマネジメント―効果・効率の実証研究と導入後の評価
近藤 克則
1
1日本福祉大学社会福祉学部
pp.577-579
発行日 2002年6月10日
Published Date 2002/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109795
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はじめに
介護保険で日本に導入が図られたケアマネジメントの源流の一つはイギリスにある.日本では,十分普及していたとは言い難い状況にもかかわらず,厚生省(当時)が介護保険制度にケアマネジメントを組み込んだ背景には,「ケアマネジメントは,費用を増大させることなく,施設入所を予防し,要介護者のQOLを向上させること」を実証した一連の研究があった.そしてイギリスでは,日本より10年早く,NHS・コミュニティケア法により全英へのケアマネジメント導入が図られている.わが国に10年先行するイギリスの経験から,さまざまな示唆が得られるはずである.ここでは,ケアマネジメントの効果や効率を検証した実証的研究と全英へのケア・マネジネント導入に至る経過,導入以降の評価について紹介する.
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