一頁講座 体幹装具―胸腰仙椎装具(2)
ジュエット型装具
山鹿 眞紀夫
1
,
児玉 春生
2
1熊本リハビリテーション病院
2有薗義肢株式会社
キーワード:
体幹装具
,
胸腰仙椎装具
,
3点固定
,
過伸展装具
Keyword:
体幹装具
,
胸腰仙椎装具
,
3点固定
,
過伸展装具
pp.273
発行日 2002年3月10日
Published Date 2002/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109718
- 有料閲覧
- 文献概要
特徴
ジュエット(Jewett)型胸腰仙椎装具は,3点固定の原理に基づいた有名な装具である.胸骨部と恥骨部に対して前方から,胸腰椎部に対して後方から力を加え,前屈を制限し,後屈を可能にし,胸腰椎の伸展位保持を目的とするため過伸展装具(hyperextension brace)とも呼ばれている.
前方の胸骨パッド(sternal pad)と恥骨上部パッド(suprapubic pad)を金属フレームで連結し,後方の胸腰椎移行部の胸腰椎パッドを革製バンドで金属フレームへ締め付け固定し,過伸展位を保持する構造となっている.側方へのずれを防ぐための側方支柱とパッド以外は体幹に接しないように作られ,接触する部分の面積が小さいため局所の圧迫感が問題となる.また,従来より圧迫骨折の治療に用いられ,ギプス採型のやりにくさや装具完成まで時間を要することも問題となる.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.