特集 慢性腰痛
今月のハイライト
pp.723
発行日 1994年9月10日
Published Date 1994/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107682
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■生体力学,栄養代謝からみた椎間板の機能とその障害の基礎
椎間板は振動荷重に対し位相差のある振動変位を生じ,振動数は比例してその散逸エネルギーが増大する.また,あらかじめ荷重をかけておくと,その衝撃緩衝機能は低下する.このように力学的ストレスは椎間板の物性に影響する.一方,椎間板は無血管組織で,アミノ酸,糖,酸素などは拡散により浸透し,酵素や高分子の老廃物は椎間板容積変化に関係する液流により出納が行われる.このように力学的ストレスはその栄養代謝の面にも影響する.(大島博氏ら,727頁)
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