追悼
天児民和先生のリハビリテーション医学への御貢献を讃える/先生を偲ぶ
津山 直一
1
,
高松 鶴吉
2
1国立身体障害者リハビリテーションセンター
2西南女学院大学保健福祉学部
pp.628-630
発行日 1995年7月10日
Published Date 1995/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107906
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第三の医学,あるいは医学の第三の相としてのリハビリテーション医学(および医学的リハビリテーション)なる新しい概念が日本にもたらされたのは,昭和25年から26年にかけて,故水野祥太郎,故小池文英両先生らがWHOのフェローとして欧米留学より持ち帰られたものであることは否めない史実である.日本医学会用語委員の一人としてこの語を解するものがなかった事実はそれを物語っている.
わが国におけるこの新しい分野の理解,咀嚼,受容は容易には進まなかったが,リハビリテーション医学の大きな対象が,四肢脊椎の運動障害であった点から,圧倒的に整形外科医の多くがこの新しい分野に理解を示し,日本の医学を奥行の広いものにしようとしたことは当然ではある.
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