Japanese
English
特集 骨関節疾患―術前術後のリハビリテーション
上肢―肘
Rehabilitation of Elbow before and after Surgery.
根本 孝一
1
Koichi Nemoto
1
1防衛医科大学校整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, National Defense Medical College
キーワード:
肘
,
拘縮
,
異所性骨化
Keyword:
肘
,
拘縮
,
異所性骨化
pp.559-561
発行日 1993年7月10日
Published Date 1993/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107396
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はじめに
上肢のADL上,手を口にリーチさせることがきわめて重要である.そのためには肘屈曲120°以上を,肘伸展は30°以上を目標とする.食事動作や書字動作のために,右手(利き手)では回内が重要であり,左手(非利き手)では回外が重要である.肘関節に不安定性がなく,痛みがないことも大切なことである.また,ROM訓練は強い力で短い時間行うよりも,弱い力で長い時間行うほうが効果的である.患者に苦痛をもたらさず,むしろ楽しみながら訓練を行えるような配慮も必要である.また,手術直後の患肢挙上は後療法の大切な第一歩であり,浮腫の予防・軽減のために不可欠である.これらを念頭において,肘のリハビリテーションを行う.
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