座談会
国連「障害者の十年」最終年にあたって―10年の評価と今後の方向
丸山 一郎
1
,
小川 孟
2
,
滝沢 武久
3,4
,
山田 昭義
5
,
津山 直一
6
1全国社会福祉協議会障害福祉部
2横浜市総合リハビリテーションセンター
3国際障害者年日本推進協政策委員
4全国精神障害者家族連合会
5全国自立生活センター協議会
6国立身体障害者リハビリテーションセンター
pp.1270-1277
発行日 1992年12月10日
Published Date 1992/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107256
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津山(司会) 今年は国連「障害者の十年」最終年にあたるということで,この10年の評価と今後の方向というテーマで話を進めていきたいと思います.
国連障害者の十年というのは,1981年に全世界で障害者の数は5億に達し,しかもその大部分が途上国に存在し,一国の問題ではなくて全世界で考えなければいけない問題だということから,新たな障害者の発生の防止,回復,障害者の社会への完全参加と平等といったことを目標に設定され,国連総会で1982年に世界障害者行動計画を採択し,1983年から1992年の今年までを国連障害者の十年に定めて,世界的に取り組んできたわけです.今年がその最終年にあたります.この10年で行政上の進展,社会側の意識や態度の変化がどのくらいあったか,そして障害者の方々がこの10年をどう評価しているか,また今後の日本のあり方ということを率直に話し合っていただければいいのではないかと考えています.
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