学会報告
第1回中部(東海)リハビリテーション医学会―1991年9月28日,於:エーザイ株式会社名古屋支店
万歳 登茂子
1
,
多和田 忍
1
,
紙本 薫
1
,
猪飼 通夫
1
,
猪田 邦雄
2
,
室賀 辰夫
3
1名古屋市総合リハビリテーションセンター
2名古屋大学医療技術短期大学部理学療法学科
3名古屋大学医療技術短期大学部作業療法学科
pp.543-548
発行日 1992年6月10日
Published Date 1992/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107103
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1.重度身体障害者更生援護施設の現況と問題点―多様なニーズにアプローチするために
重度身体障害者更生援護施設,社会復帰,職能開発
名古屋市総合リハビリテーションセンターの重度身体障害者更生援護施設は,病院部門,職能開発部門併設ということもあり,既存の東海地区の更生援護施設に比し,医学的リハビリテーションから職業的リハビリテーションまで,多用なニーズに対応できる特徴をもっている.オープン後約2年間の現状,今後の方向性を検討した.対象は入所者85名,平均年齢43歳,男性61名,女性24名.原疾患は脳血管障害が52%,脊損,脊髄疾患が20%,頭部外傷,脳腫瘍が12%を占めていた.障害発生から入所に至るまでの期間は6~12か月が26%と最も多く,病院退院後すぐの入所が72%を占めていた.入所目的は家庭内自立と就労が半数ずつであった.退所者58名の平均入所期間は8.5か月で,74%が入所目的を達成していた.
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