Japanese
English
特集 心疾患リハビリテーションの新しい考え方
心筋梗塞急性期のリハビリテーション
In-patient Rehabilitation: Acute myocardial infarction program.
大村 延博
1
,
斉藤 宗靖
1
Nobuhiro Ohmura
1
,
Muneyasu Saitoh
1
1自治医科大学付属大宮医療センター心臓血管科
1Unit of Cardiology, Department of Internal Medicine, Omiya Medical Center, Jichi Medical School
キーワード:
心筋梗塞
,
冠動脈造影
,
運動療法
,
評価
Keyword:
心筋梗塞
,
冠動脈造影
,
運動療法
,
評価
pp.1041-1045
発行日 1991年11月10日
Published Date 1991/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106938
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
心臓リハビリテーションの概念
WHO(世界保健機関)の定義によれば,心疾患患者のリハビリテーションとは,「患者が可能なかぎり良好な,身体的・精神的・社会的状態を確保するのに必要な行動の総和であり,患者自身の努力により,社会・地域生活における,できるだけまともな地位を確保することである」とある.すなわち,心臓リハビリテーションは身体的のみならず,精神的・社会的に,より質の高い復帰を目指すための再調節過程であり,心筋梗塞を発症した時点からその患者に生涯にわたり関わってくる概念である.
このように,心臓リハビリテーションは長期にわたるため,図1)に示すように3つの時期に分けて考えられている.ここでは急性期リハビリテーションを中心に述べる.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.