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編集後記
千野 直一
pp.826
発行日 1989年10月10日
Published Date 1989/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106153
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周知のように,ここ数年,医療関連職種の身分制度の確立が叫ばれており,また,その多くがリハビリテーション医療に深い関わりを持つものである.そこで今回,“特集”として“新しい関連職種の制度化”をとりあげた.執筆者はこれらの制度の実現に最初から携わっておられる方々である.
まず昭和63年度より始まった義肢装具士と社会福祉士について,それぞれ川村氏と京極氏にお書きいただいた.いずれも経過措置的な国家試験制度ではあるが,制度の歴史的背景から,将来の教育システムのあり方などリハビリテーション医療者として知らなければならない事柄を網羅している.臨床工学士に関して辻岡氏ほかが解説して下さったが、リハビリテーション医療では心肺機能障害者、また末期医療などで活躍する職種であり,今回,身分法の成立に至ったものである.乾氏は“臨床心理士”が同じく昭和63年に協会認定という形で誕生したことを報告されているが,国家試験へ向かっての大きな前進ととらえるべきであろう.
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