印象記
International Symposium on Functional Assessment in Rehabilitation MedicineおよびNational Symposium on“Methodologic Issues in Stroke Outcome Research”に参加して
道免 和久
1
1慶応義塾大学医学部リハビリテーション科
pp.807-808
発行日 1989年10月10日
Published Date 1989/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106149
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ナイアガラ観光のアメリカ側の拠点であるニューヨーク州バッファローで1989年7月8日から9日までInternational Symposium on Functional Assessment in Rehabilitation Medicineが開催された.この国際シンポジウムはADL評価に関する一連の研究で有名なDr.C. Granger,Dr.G. Greshamらが中心となって計画され,世界8か国から約200名を集めて開催された.参加者はリハビリ医,PT,OT,ナース,臨床心理士のほか,公衆衛生学者,統計学者など多分野にわたった.イギリスからICIDH(国際障害分類)の作成にあたったDr.P. Woodや,フランス,オーストラリア,イスラエルなど各国のPhysiatristが参加し,日本からは慶応義塾大学の千野先生と私が参加した.
演題は具体的なDisabilityの評価法の検討というより,慢性疾患のリハビリ上の諸問題を踏まえてDisability評価について考察したものが主であった.評価法としては現在FIM(Functional Independence Measure)という方法が広く使われ始めていた.またアメリカの医療事情を反映してか医療費の支払いが一つの大きな問題となっていた.
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