学会報告
第16回北陸リハビリテーション医学集談会―昭和62年4月5日,於:石川厚生年金会館
立野 勝彦
1
1金沢大学医療技術短期大学部
pp.455-460
発行日 1989年6月10日
Published Date 1989/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106076
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第16回北陸リハビリテーション医学集談会は,昭和62年4月5日,石川厚生年金会館において開催された,会員参加も200名を越え,演題も24題発表され,活発な質疑応答がなされ盛会であった.発表演題の内訳は,中枢神経障害に関する演題が12題と全体の半分を占めた.その内,脳卒中片麻痺関係が10題で,急性期から退院後の追跡調査まで,その内容は広汎であった.また,失語,失行,失認などの高次脳神経機能に関するものが4題,小児発達分野が3題発表された.整形外科領域での演題は,6題を数え,人工関節置換術後の理学療法や手指機能再建術後の作業療法などが発表された.また,呼吸器リハビリテーションについて2題,最近の高齢化問題を反映して,身体障害者援護施設や特別養護老人ホームなどから,その実態についての発表があった.今更ながらリハビリテーション医療の幅の広さと奥行きを感じた集談会であった.
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