Japanese
English
特集 各種神経疾患のリハビリテーション
多発性硬化症の病態生理とリハビリテーション
Multiple Sclerosis: Its Pathophysiology and Rehabilitation
大川 弥生
1
,
上田 敏
1
Yayoi Okawa
1
,
Satoshi Ueda
1
1東京大学病院リハビリテーション部
1Central Rehabilitation Service, University of Tokyo Hospital.
キーワード:
多発性硬化症
Keyword:
多発性硬化症
pp.539-545
発行日 1988年7月10日
Published Date 1988/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105858
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
多発性硬化症(multiple sclerosis,MS)は中枢神経系内の多発性の脱髄巣に基づく種々の症候が緩解と再発をくり返すことが基本的特徴で,そのため各患者毎の障害(障害像・障害経過)はきわめて多彩であり,リハビリテーション・プログラムも非常に多種多様となる.
本論文では各障害像や細かいリハビリテーションアプローチの実際に言及することは避け,多発性硬化症で障害が生じてくるメカニズムを特に生理学的機序の面から詳しく論じ,またリハビリテーション上特に重要と考えられる臨床症状の特徴を述べ,そして最後に実際のリハビリテーションについてはその大原則についてのみ述べることとしたい.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.