書評
堀尾重治(九州厚生年金病院放射線科・主任技師)―骨・関節X線写真の撮りかたと見かた
杉岡 洋一
1
1九州大学
pp.789
発行日 1986年10月10日
Published Date 1986/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105682
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本書の序文を書いておられる片山仁 順天堂大教授と私は同級生で九州厚生年金病院でインターンをした仲間である.当時の九州厚生年金病院は整形外科を主体とした近代的で漸新な総合病院で,著者の堀尾氏は放射線技師として勤務されていた.図抜けた勉強家でありまた画が上手な方であった.偶然のことから医学書院より本書の原稿について検討を依頼された.最初は実を云ってありきたりの原稿であろうと高をくくっていたのだが,内容は撮影法の詳細な記述もさることながら,撮影部位の代表的疾患のX線像を呈示しながら,疾患,部位により要求される撮影のポイントが克明にしかも簡潔に描かれているのを知り,互に求められ求めえなかった得がたい本になることを確信した次第である.
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