Japanese
English
特集 障害者の生活関連用具
市販されている生活関連用具
The Utensile for the Handicaps Found in the Markets.
東嶋 美佐子
1
,
古米 幸好
1
Misako Higashijima
1
,
Yukiyoshi Furumai
1
1川崎リハビリテーション学院
1Kawasaki Rehabilitation School.
キーワード:
自助具
,
市販便利品
Keyword:
自助具
,
市販便利品
pp.683-690
発行日 1985年9月10日
Published Date 1985/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105445
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はじめに
障害者のADL自立を助ける便利品を自助具という.自助具は,①OTが製作する.②医療機器として購入する.③一般市販品を利用するなどによって手に入れることができる.①の場合は,仕上りに見劣りがあったり製作に時間がかかるなどの欠点がある.②の場合は,品数が少なく少数生産となるので価格が高くなるという欠点がある.③の場合は,どのような製品が自助具として役立つかを知ることが困難であるが,前2者の欠点を十分に補っている.
最近では,多くの分野で健常者を対象としたアイデア商品や生活便利品が市販されている.それらは,ある動作を行おうとする時,手間がかからず簡単に早くできることを目的としている.そして,大量生産であるため安価に入手でき,障害者の自助具として有効なものも多い.
本稿では,一般市販をチェックして,障害者の自助具として利用できそうな製品のリストを作ることを主眼とした.
自助具の使用を薦める場合,障害者の不可能な動作をどうにかして成し遂げたいという強い意志の有無と,自助具を受け入れる心理的準備ができていることが大切であり,今回調査した製品もこの例外ではない.しかし,一般に市販されていて誰でも使うものだという意識は,心理的受け入れを容易にするであろう.
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