書評
Carola Halhuber 著 Max J. Halhuber 著 川初清典 訳 神原啓文 訳―心筋梗塞とリハビリテーション(誰にでもわかる動脈硬化性心臓病の予防と治療)
木村 彰男
1
1慶大月が瀬リハセンター
pp.181
発行日 1985年3月10日
Published Date 1985/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105342
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近年,心筋梗塞および狭心症などの心疾患の増加に伴い,そのリハビリテーションの重要性が注目されるようになってきている.しかしながら,脳卒中,脊髄損傷などに比べ,心臓のリハビリに対する関心は,まだまだの感がある.その意味で本書はタイミングよく出版されたといえる.
本書は「誰にでもわかる動脈硬化性心臓病の予防と治療」という副題からもわかるように,決して医療スタッフを対象に書かれたものではなく,実際の患者さんに対する病気の啓蒙と自己管理をその目的としている.取り上げられている事項は,長年,心疾患の治療にたずさわっている二人の著者が,臨床の場で患者さんから質問を受けた事柄ばかりで,それらに答える形で話が進められている.
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