一頁講座 人工関節・9
足関節
加藤 哲也
1
1国立東京第2病院整形外科
pp.747
発行日 1984年9月10日
Published Date 1984/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105252
- 有料閲覧
- 文献概要
変形性関節症あるいは慢性関節リウマチのうち強い疼痛を伴い,高度の骨破壊や変形,拘縮があるものは観血的治療として従来関節固定術が行われてきた.
足関節固定術は各部関節の固定術の中でも満足度の高い治療法とされているが,いくつかの欠点も併せ有している.これに対し人工関節置換術は除痛効果に秀れている,社会復帰が早い,可動性を温存あるいは回復させるため歩行や日常生活動作に制限がない.隣接関節や反対側の足,膝,股関節への代償性負荷がないなどの長所がある.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.