一頁講座 人工関節・8
膝(2)
伊勢亀 冨士朗
1
1慶應義塾大学医学部整形外科学教室
pp.665
発行日 1984年8月10日
Published Date 1984/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105232
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1.人工膝関節の歴史
1950年代前半にはWalldius,Shiersや片山などのhinge型人工膝関節が主流を占めていたが,人工関節の材質(金属対金属),運動性と制御性(蝶番運動のみ)や生体とのanchoringに多くの問題があり,人工膝関節の適応は腫瘍などの症例に限定されていた.
1950年代後半に入るとCharnleyの人工股関節(THR)が金属ポリエチレンの組合せで開発され,生体工学的にも合理性が証明されると人工膝関節(TKR)の分野にも新しい流れが芽生えて来た.
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