ひと
国際障害者年記念―国際リハビリテーション交流セミナー'81に出席された外国の方々
丸山 一郎
1
,
三澤 義一
2
,
加藤 一郎
3
,
澤村 誠志
4
1総理府
2筑波大学
3早稲田大学
4兵庫リハセンター
pp.302-303
発行日 1982年2月10日
Published Date 1982/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104708
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Edward Roberts氏(米国)
自立生活センター(CIL)の創始者として,また消費者(障害者)運動の全米リーダーとして活躍し,親しまれていた“エド”が,世界的に知られるようになったのは,1975年カリフォルニヤ州政府のリハビリテーション局長に就任した時からであろう.ポリオによって,14歳のフットボール狂いの少年は一転して,一生鉄の肺を使用する全面介助の四肢麻痺となった.それから12年後の自立(律)生活までのプロセス,そして22年後の呼吸器を口にくわえて電動車いすを駆る介助付の局長の登場は,正にリハビリテーション専門家の常識を大きくかえさせるものであった.リハビリテーション法の大改正,公民権獲得運動,ホワイトハウス会議でのエドの大活躍は,米国から世界に展開され,障害者インターナショナル(DPI)の結成を生んでいる.1939年生れの42歳,5年前に結婚.エドの誇りは息子のリー(3歳).初来日,「エド(江戸)」に来ることが出来て嬉しいという,ユーモアも超一流の人である.
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