Japanese
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講座 脊柱(6)
加齢にともなう脊柱の変化
Spine 6: Physiologic Changes of Vertebral Column: An Aging Process.
渋谷 光柱
1
,
大井 淑雄
1
Koji Shibuya
1
,
Yoshio Ooi
1
1自治医科大学リハビリテーションセンター・整形外科
1Rehabilitation Center and Department of Orthopaedic Surgery, Jichi Medical School.
キーワード:
加齢的変化
,
脊柱
Keyword:
加齢的変化
,
脊柱
pp.981-987
発行日 1981年12月10日
Published Date 1981/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104665
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はじめに
頸腕痛や腰痛などの診察の際X線検査で椎骨の形や骨濃度など年齢によりかなりの異なりがあることはよく気付くことである.これらの変化が果たして生理的変化なのか,または病的変化なのか,年齢相応の変化なのか不釣合なものなのかを決めるある程度の目安はある.しかし生理的変化がその解剖学的関係などにより疼痛や筋萎縮などの原因となっていることもあるので,病的変化と生理的加齢的変化と混同されてしまうこともある.脊柱シリーズの最後として加齢とともに脊柱がどのようなしくみで,どのように変化してゆくのか整理してみたいと思う.成長に基づく変化と退行変性に基づく変化の二つに大別できよう.
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