書評
脊髄まひ―家庭療護の手引き サンタクララバレー医療センター編著 医学博士 斎藤 篤編訳
赤津 隆
1
1総合脊損センター
pp.903
発行日 1981年11月10日
Published Date 1981/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104649
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欧米の主要な脊髄損傷専門病院やリハビリテーションセンター,またそれぞれの国の脊損協会などでは,脊髄麻痺者のために,退院後の健康管理のための手引書を数多く発行している.何れもイラスト入りで,医学的知識のない人々にも分かるように,平易に書かれているものが多い.
私共も欧米のガイドブックを入手するたびに,わが国でも脊髄麻痺者の家庭療護のための手引書の必要性を何時も痛感していたのである.日本パラプレジア医学会でも,1昨年この事が話題となり,急いで簡単な脊髄損傷者のための手引書を作製し,頒布されているのである.これはB6版と小さく,僅か44頁で,私共のセンターでもすでに開院以来2年間に200部を退院者や家族の希望者に頒布して来たが,このような簡単なものでも,大変好評で,すでに残部がなくなって来た.
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