ひと
第18回日本リハビリテーショシ医学会総会で特別講演の演者として招かれた Henry B. Betts(ヘンリー・ベッツ)教授
明石 謙
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1川崎医大リハビリテーション科
pp.661
発行日 1981年8月10日
Published Date 1981/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104596
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1928年ニューヨーク州生れ,医学教育はバージニア大学で受け1954年卒業した.1956年から1年半,海兵隊の一員として神奈川県に滞在し,日本の風景,伝統芸術を好む知日米人の1人となった.その後,ニューヨーク大・ラスク教授の下でリハビリテーション医学を専攻し,1963年,RICの略称で名高いRehabilitation Institute of Chicago へ招かれた.6階建て30床の施設を12年後には18階建て160床,職員数800名の施設に作り替え,今はノースウエスタン大の一員として,治療,研究,教育に活躍する1大センターに育て上げた力量は高く評価されている.
氏は特に研究業績で優れたものを持つわけではないが,ビジョンが良く,organizerとして一流なのは資金を集めるだけではなく,氏のリハビリテーションに対する哲学が,世界経済と人道主義に裏打ちされた説得力のあるものだからであろう.今後さらにアメリカのみならず世界での活躍が期待される.
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