人
ヘンリー・ジャクソン氏
紀伊国 献三
pp.18
発行日 1972年7月1日
Published Date 1972/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204704
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ことしの日本病院学会には,国際色豊かな外国からの病院関係者の参加が目についた.学会2日めの総会でその紹介が行なわれたが,異色だったのは,大柄なアメリカ人が日本語であいさつをはじめたことで,記憶されている方も多いであろう.
このアメリカ病院協会理事,アメリカ病院管理学会理事の要職をつとめるヘンリー・ジャクソン(Henry Jackson)氏は,ロサンゼルス郊外のバレー・プレスビテリアン病院の院長をつとめながら,研究費を得て日本の医療提供システム,その中での病院の役割の研究のため,4週間を精力的に過ごしたところである.まだまとまっていないが,第一印象として日本の病院のかかえる問題点を"国民の病院に対する無関心,病院の利用者に対する無関心"と指摘したのには,さすがにマッケクレンのもと,ノースウェスタン大学の病院管理大学院の第1回卒業生らしい鋭さを感じた.
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