高齢者骨折に対する私の治療法
骨粗鬆症に対する治療 運動療法 骨粗鬆症に対する皮膚冷刺激低負荷運動
牛込 伸行
1
,
原田 孝
,
大国 生幸
,
土谷 一晃
,
勝呂 徹
,
室 増男
1東邦大学 リハビリテーション科
キーワード:
運動療法
,
骨粗鬆症
,
大腿筋
,
皮膚
,
寒冷療法
,
筋力増強訓練
Keyword:
Exercise Therapy
,
Osteoporosis
,
Skin
,
Cryotherapy
pp.302-306
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2008055179
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著者等が行っている低負荷筋力トレーニングを紹介した。方法は、大腿屈筋群(hamstring:Ham)を対象に、皮膚表面に25℃の皮膚冷刺激を与えながら訓練用弾性ゴムを使った低負荷トレーニングである。患者を訓練用椅子に坐らせ、膝関節を最大伸展時60°、最大屈曲時120°の範囲で屈伸運動を行わせ、トレーニング用弾性ゴムを足関節に装着して屈曲時に負荷がかかるようにした。運動のリズムは0.2秒の短縮性収縮と2.3秒の等尺性収縮及び2.5秒の伸張性収縮を繰り返すこととし25回反復運動を行わせた。トレーニングの結果、筋力は平均13.8Nm(159%)の増加を示し、JOAスコア合計点は有意に増加した。JOAスコア項目では、疼痛・階段昇降能は有意に上昇し、歩行能も増加傾向を示した。筋力とJOAスコア合計点との間には相関が認められた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007