資料
統計でみるヨーロッパ諸国のリハビリテーション・障害者福祉(10)―西ドイツ(下)
二木 立
1
,
上田 敏
2
1代々木病院リハビリテーション診療科
2東大病院リハビリテーション部
pp.471-478
発行日 1979年6月10日
Published Date 1979/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104178
- 販売していません
- 文献概要
- 1ページ目
Ⅲ.障害者・老人のリハビリテーションと福祉
1.障害者のリハビリテーション
1)リハビリテーション立法の発展
西ドイツにおける公的リハビリテーション給付の歴史は,第一次大戦直後にまで遡る.そして,それは,1960年代後半から70年代前半にかけて急速に拡大・発展している.以下,その概略を文献38)により,主として立法面について紹介する.
西ドイツにおける公的リハビリテーション給付は,第一次大戦直後,戦傷者およびその遺族に対する援護,扶助,雇用保障により始められた.法的には,1919年の「重度傷害者の雇用に関する命令」と翌年の「重度傷害者雇用法」で,重度傷害者の義務雇用等が定められ,第二次大戦後は1953年の「重度傷害者雇用法」に引き継がれた.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.