資料
統計でみるヨーロッパ諸国のリハビリテーション・障害者福祉(1)―スウェーデン
二木 立
1
,
上田 敏
2
1代々木病院リハビリテーション科
2東大病院リハビリテーション部
pp.605-611
発行日 1978年8月10日
Published Date 1978/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104030
- 販売していません
- 文献概要
- 1ページ目
<連載を始めるにあたって>
著者は,先の第3回国際リハビリテーション医学会議(7月3~8日,スイス・バーゼル市)に出席の前後の期間,西欧のリハビリテーション施設のいくつかを見学する機会をえた.短時間の見学のため,各施設の全貌を把えることは必ずしもできなかったが,それでも,西欧においてリハビリテーションが,狭義の医学面にとどまらず,教育・職業・社会の全分野に渡って,発展し,普及している姿に接することができ深い感銘を受けた.
その折,各国の医療・福祉統計を入手したが,それにも西欧のリハビリテーション・障害者福祉の総合的発展,水準の高さははっきりと示されている.しかし,この面の紹介は,今まで原資料が入手しがたいためにほとんどなされていない.そこで,今回,ヨーロッパのリハビリテーション・障害者福祉の実態・水準について,できる限り最新の統計を使用して,紹介を行なうことにする.それが,日本のリハビリテーションの現状と将来を考える上でなにがしかの参考になれば,幸せである.
第一回は,西欧諸国の中でも屈指の高福祉を誇るスウェーデンについて紹介する.以下,著者の訪問順に,オランダ,イギリス,スイス,イタリア,フランス等の紹介をしていく予定である.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.