学会報告
第22回関東地方リハビリテーション医学懇話会―昭和53年9月16日,於・国立身体障害センター
初山 泰弘
1
1国立身体障害センター
pp.75-76
発行日 1979年1月10日
Published Date 1979/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104104
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1.脳血管障害患者の心理的評価
(皮質―皮質下グループと内包を中心とした深部グループとの比較)
東京都養育院付属病院リハビリテーション部
藤本 利明 柏森 良二 尾賀 幹
今回,われわれはCTスキャンにより明らかとなった脳血管障害部位と,知的評価との結果を対比してみた.部位は皮質―皮質下グループと内包を中心とした深部グループに分け,前者を更に左右に分け,3つのグループとした.心理テストとしては,1)Kohs立方体組合せテスト.2)ペンダーゲシュタルトテスト.3)Benton視覚記銘テストの3つの方法を用いた.その結果,3つのテストすぺてに,深部グルーブ,皮質―皮質下左病巣グループ,皮質―皮質下右病巣グループの順に,成績が低下していることがわかった.また上記3つのテストは老人を対象とする場合には簡便で所要時間も一時間以内であり,有用と思われる.
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