1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?
異所性骨化
小野 元揮
1
1横浜南共済病院リハビリテーション科
pp.345
発行日 2012年4月15日
Published Date 2012/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102255
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●異所性骨化とは
異所性骨化(heterotopic ossification)とは本来は骨組織が存在しないはずの部位に病的な骨形成が起こる現象である.異所性骨化についての最初の報告者はKewalramani1)によるとCopping(1740)であるという.異所性骨化の誘発因子として長期臥床,長期固定,局所の圧迫,暴力的な関節可動域練習(ROM-ex)による軟部組織損傷,脊髄損傷・脳損傷においては麻痺肢の循環不全から生じる末梢組織の低酸素状態などが挙げられる.人工透析や人工股関節全置換術後にも異所性骨化が起こる.病態生理については血腫や体液代謝異常を原因とする様々な仮説があるが(図),その発症機序は未だ明確ではない.
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